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台風・豪雨時の災害と被害~わたしたちの身を守るために~

公開 カテゴリー: 企業の災害対策に関するコラム, 気象・天気に関するコラム

台風や豪雨は比較的事前の備えができる災害であり、防災対策や防災気象情報を利用して、被害を未然に防ぐことが可能です。
台風や豪雨による被害と、わたしたちが身を守るためにはどのような行動をとるべきなのか、その対策についてご紹介します。

 

 

土砂災害による被害と身を守るための対策

 
山腹や川底の石や土砂が集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象です。
土砂災害には、「土石流」「がけ崩れ」「地すべり」と呼ばれるものがあり、台風などの大雨や集中豪雨、また地震などがきっかけとなって突発的に発生します。
台風などの大雨や集中豪雨、また地震などがきっかけとなって突発的に発生し、地形や土壌、降水期間など様々な要因が重なって発生するため予測が難しく、一瞬にして建物をも飲み込んでしまうため発生してからでは手遅れとなってしまうことが多く、日頃からの注意や防災対策が重要になります。

▼土砂災害の例(平成24年7月 熊本県阿蘇市)
九州北部を中心に大雨となり、熊本県の阿蘇地域では土石流や崖崩れが多発しました。

阿蘇市一の宮町手野付近(出典:気象庁HP)

土砂災害から身を守るために

1.住まいの場所が、土砂災害警戒区域か確認
土砂災害のおそれのある地区は「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険個所」とされています。普段から自分の家がこれらの土砂災害のおそれのある地区にあるかどうか、都道府県や国土交通省のホームページなどで確認しましょう。
ハザードマップポータルサイト
また、避難の際にどこにどのように逃げるべきなのか知っておくことが大切です。
市町村が作成する土砂災害ハザードマップなどを利用して避難場所や避難経路を確認しましょう。

2.土砂災害警戒情報や雨量の情報に注意
雨が降り出したら「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。
これは、警戒レベル4相当情報であり、市町村が警戒レベル4避難指示を発令する目安と
なる情報で、災害のおそれが高まっていることを示しています。

3.警戒レベル4で危険な場所から全員避難
住まいの地域に土砂災害警戒情報が発表されたら、自治体からの警戒レベル4避難指示の
発令に留意し、近くの避難場所等安全な場所に避難しましょう。
土砂災害の多くは木造の1階で被災しています。浸水などで避難場所への非難が困難な時は、近くの頑丈な建物の2階以上や家の中でより安全な場所に移動しましょう。

 

浸水害による被害と身を守るための対策

 
大雨等による地表水の増加に排水が追いつかず、用水路、下水溝などがあふれて氾濫したり、河川の増水や高潮によって排水が阻まれたりして、住宅や田畑が水につかる災害を浸水害といいます。
また、道路や田畑が水につかることを冠水ということもあります。

▼浸水害の例(平成20年8月 愛知県一宮市)
時間雨量が100mmを超える猛烈な雨となり、道路の冠水が発生しました。


冠水したアンダーパス(出典:気象庁HP)

浸水害から身を守るために

1.車に乗っている時に洪水に巻き込まれドアが開かないことがありますが、同様のことが家の中でも発生する可能性があります。
もしそれが、出口が1か所しかないトイレ、風呂場、地下室、防音室だった場合に外開きでは開かなくなってしまうことがあります。
家の中への浸水にいち早く気づいて、垂直避難ができるように物を挟んでおくなど、なるべく少しでも家の中の扉を開けた状態にしておきましょう。

2.自宅周囲の側溝に落ち葉や泥がたまっていた場合、日常的な雨では流れていたとしても、大雨の水量に対応できず排水溝逆流浸水を起こす場合があります。
また、排水溝逆流浸水が発生すると、トイレや風呂場、キッチン、洗濯機の排水溝などから逆流し家の中に入ってきてしまいます。
日頃から自宅周囲の確認をしておくことも大切です。

 

洪水害による被害と身を守るための対策

 
大雨や融雪などを原因として、河川の流量が異常に増加することによって堤防の浸食や決壊、橋の流出等が起こる災害を洪水災害といいます。
一般的には、堤防の決壊や河川の水が堤防を越えたりすることにより起こる氾濫を洪水と呼んでいます。

▼洪水害の例(平成24年7月 九州北部豪雨)
九州北部を中心に記録的大雨となり、河川の氾濫や土石流、がけ崩れが発生しました。堤防が決壊し浸水被害が多発しました。


河川の堤防決壊(出典:国土交通省 気象庁HP)

洪水災害から身を守るために

1.近くに大きな河川がある場合、水位が急激に上昇し、洪水が発生する予兆が見られます。
・河川が流れるスピードが急激に早くなる
・流木やごみが多く流れてくる
・水が濁ってくる

2.河川にこのような予兆を確認した時は、水位が上昇し氾濫するおそれがあるので、一刻も早くその場を離れましょう。
避難勧告がされた場合、道路はすでに冠水したり、家の中が浸水していることが多いです。安全に非難するために以下の点に注意しましょう。
・避難場所に行くときはなるべく複数人で行動する
・マンホールや段差や側溝に注意する
マンホールには吸い込まれるおそれがあります。冠水している場合は濁った水のせいで足元が見えないため、傘などで探りながら慎重に進みましょう。
・膝まで水位が上昇している場合は行動しない

3.運転中に道路が冠水した場合
水位によっては車から出て避難しなければいけなくなる可能性があります。
・~10cm 問題なく運転はできるが、水位の上昇に警戒し安全な場所に移動しましょう。
・~30cm ブレーキが効かなくなるおそれがあるため、早めに安全な場所に移動しましょう。渋滞で動けないときや水位の上昇が早いときは、車から出て徒歩で高層の建物に避難しましょう。
・~50cm エンジン機能が停止し、ドアが開かなくなるおそれがあります。一刻も早く車から出て高層の建物に避難しましょう。
 

暴風害による被害と身を守るための対策

 
平均風速15~20m/sの風が吹くと、歩行者が転倒したり、高速道路での車の運転に支障が
出始め、更に強くなると建物の損壊、農作物の被害、交通障害など社会に甚大な被害をもたらします。
また、風で飛ばされてきたもので電線が切れて停電したり、最大風速が40m/sを超えると
電柱が倒れたりすることがあります。
さらに、台風の周辺では、暖かい空気が流れ込み大気の状態が不安定となり、活発な積乱雲が発生して竜巻等の激しい突風を伴うこともあります。

▼暴風害の例(平成19年7月 沖縄県那覇市)
沖縄本島で暴風域に入り、那覇市では最大瞬間風速56.3m/秒を記録しました。


暴風で剥ぎ取られた屋根(出典:気象庁HP)

暴風災害から身を守るために

1.飛びそうなものは家の中にしまう
暴風の中では、家の外にある物干し竿、自転車、植木鉢、ごみ箱だけでなく、傘や雑誌なども凶器となります。
自分だけではなく、誰かにけがをさせたり、停電の原因をつくったりしないように心がけましょう。
中にしまうのが難しい場合は、ひもで固定して飛ばないようにしましょう。

2.窓ガラスが割れないように
暴風で窓ガラスが割れると、大ケガをする原因になります。また、窓から風が吹き込むと屋根は簡単に飛ばされてしまいます。
暴風が予測される場合には、雨戸やシャッター、カーテンを閉めましょう。ダンボールを貼るのも有効ですが、対策は風が強まる前に終わらせるようにしましょう。

 

高潮害による被害と身を守るための対策

 
高潮は、台風や発達した低気圧などに伴い、気圧が下がり海面が吸い上げられる効果と強風により海水が海岸に吹き寄せられる効果のために、海面が異常に上昇する現象です。
台風や発達した低気圧の接近、上陸に伴って短時間のうちに急激に潮位が上昇し、海水が海岸堤防等を超えると一気に浸水します。また高波が加わるとさらに浸水の危険が増します。台風が接近すると、暴風、激しい雨、波しぶきで避難所へ移動することが困難になりますので、台風情報や高潮警報を確認し、安全に行動できるうちに避難することが大切です。

▼高潮害の例(平成16年8月 香川県高松市)
台風接近により海面が上昇し、瀬戸内海沿岸で高潮が発生しました。また、一年で最も潮位の高い季節かつ大潮の時期にあたり、広い範囲で高潮による浸水が発生しました。

高潮による浸水被害(出典:国土交通省 気象庁HP)

高潮災害から身を守るために

1..避難や自宅待機に備えた行動
高潮や高波は地震とは異なり、事前に予測できるケースも多いため、ある程度時間に余裕をもって非難することが可能です。しかしながら局地的な高潮、高波は予測不可能なこともありますので、避難するのか自宅にとどまるのかは状況を把握したうえで迅速に判断しましょう。

2.もし逃げ遅れてしまった場合は?
状況がつかめない、被害が及ばないと判断した、深夜の発災で迅速な行動ができなかったなどの理由で逃げ遅れてしまう可能性は十分にあります。
もし逃げ遅れてしまった場合は次のような少しでも安全な場所で救助を待つようにしましょう。
・少しでも高いところへ行く(1階より2階、場合によっては屋根の上)
・木造家屋は流されやすいので、鉄筋の建物があれば逃げ込む
・海岸からできるだけ離れたところへ行く
・地盤が高いところへ行く

 

波浪害による被害と身を守るための対策

 
台風の中心付近では10mを超える高波になることがあります。また、台風が日本のはるか南海上にある場合でも、台風によって発生した高波が”うねり”となって日本の太平洋沿岸まで伝わってきます。
穏やかな天気でも海岸には高波が打ち寄せることがありますので注意が必要です。
台風や発達した低気圧が近づいて波が高くなってきている最中に釣りやサーフィンをしたり、海を見るために海岸へ出かけたりして、高波にさらわれる事故が毎年のように発生しています。

▼波浪害の例(平成16年9月 北海道神恵内村)
台風により有義波高が6mを超える大しけとなり、北海道神恵内村では海岸沿いの道路で落橋が発生しました。


高波による道路の落橋被害(出典:国土交通省 気象庁HP)

高潮災害から身を守るために

1.波の高さや警報に注意する
海沿いでの行動を予定している場合には、近くに台風や発達した低気圧がないか、波浪や高潮などの警報が出ていないか、波は高くないか気を付ける必要があります。遊泳やマリンスポーツ、釣りなどを予定している際は波の予測を調べておくことが必要です。

2.危険が予想される場合は海に近づかない
高い波や高潮が予測されている場合は海沿いに近づかないようにしましょう。波の様子を見に行くことも危険です。海沿いでも高い場所だったら大丈夫と思っていても高い波にのまれてしまう危険があります。

3.危険を感じたらすぐに避難する
事前に波浪警報などが発令されていない場合でも、海の様子や波などに異常を感じたらすぐに離れて避難しましょう

 

台風・豪雨の事前対策まとめ

 
早速のご対応ありがとうございました。
台風や豪雨によって引き起こされる災害には、事前の備えと適切な行動が肝心です。
比較的予測のできる災害ではありますが、発生してからでは間に合わない場合もあります。災害に巻き込まれないために、対策を箇条書きにまとめましたので、今後の身の回りの事前対策や行動を見直してみてください。

家の外の備え

大雨が降る前、風が強くなる前に行いましょう。天候が荒れてからの作業は大変危険です。
・窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強する。
・側溝や排水溝は掃除をして、水はけを良くしておく。
・風で飛ばされそうな物は固定、または家屋の中へ格納する。

家の中の備え

・非常用品をそろえる。
懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池式)、救急薬品、衣類、非常用食品、ボンベ式コンロ
・窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る。
・飛来物に備え、カーテンやブラインドを閉める。
・断水に備え、飲料水の確保と浴槽に水を張って生活用水を確保する。

日頃の備え

・家族で避難場所や連絡方法を話し合っておく。
・防災気象情報の取得手段を用意しておく。
・ハザードマップでお住まいの地域の危険箇所や避難場所を確認しておく。
・学校や公民館など、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認する。
 

台風・豪雨が発生した際の行動まとめ

 

取るべき行動

・外へ出ない。河川や用水路に近づかない。
・気象庁から発表される注意報や警報などの防災気象情報を常に取得する。
・地下施設から地上へ、地上からより高い場所へ避難する。
・エレベーターを使わない。
・山などの斜面には近づかない。

避難場所への移動

・避難勧告が出たら、戸締りをして近所の人と一緒に徒歩で避難する。
・周囲の状況を確認してから避難する。
浸水している場合は、傘などを使って地面を確認しながら進む。
・50cm以上の水深で浸水が発生している場合は無理に避難せず、高い場所へ避難する。
・夜間の避難は危険です。明るい時間帯に行動してください。

服装

・長靴ではなく、運動靴やトレッキングシューズを履く。
・長袖、長ズボン、軍手を着用する。
・両手を空いた状態にし、非常用品はリュックに入れて背負う。
 
※本記事は、下記ホームページの情報を基に株式会社パスカルが作成しました。
国土交通省ホームページ
気象庁ホームページ

記事監修

オクレンジャー

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