地震発生前と後の行動と情報収集法
公開 カテゴリー: 地震に関するコラム
地震をはじめとする自然災害が多発する昨今。
こういった自然災害を未然に防ぐことは容易ではありません。
しかし、災害を想定して「備え」を行うことはいつでも、誰にでもできます。
本コラムでは地震が発生する前と後にするべき行動、そして地震発生後の情報収集方法をご紹介します。
災害、防災に対する知識を備え、実行してみてください。
地震前の行動
1.防災グッズの準備
「防災」と聞いてまず頭に浮かぶものが「防災グッズ」の方は多いのではないでしょうか。「防災グッズ」といっても、多種多様に発売されており、人によって備えるべきものは様々です。
赤ちゃんがいる家庭ではオムツや離乳食などの備えが必要ですし、持病を持つ方は常備薬を備えておく必要があります。
そんな中で意外と見落としがちなのが備えをする場所です。
家の中に1つ非常持ち出しカバンを準備して安心…なんてことはありませんか?
被災するのが自宅とは限りません。
普段の自分の行動を振り返ってみて、必要な場所には「備え」をすることをおすすめします。
特に、自動車通勤の方は車内にも、非常食などの備えをしておきましょう。
過去の気象災害では、大雪により自宅へ帰ることができず、何時間も車内で過ごさなければいけないことがありました。そんなとき、車内に非常食や脱出用のハンマーなどを備えておくことで、緊急時に焦らずに行動できます。
また、電車や自転車などで通勤する方は、通勤カバンの中へ簡単な備えをしておくと安心です。
あめやチョコレートなどの簡単に糖分摂取できるものやモバイルバッテリーなどは、緊急時でなくても持っておきたいものです。
以前公開したコラムにて、職場での備え、移動中の備えについて紹介しています。
下記リンクより是非ご覧ください。
・「防災お役立ち情報」(2018/1/10公開)
2.避難経路、避難場所の確認
事前に行うことができることとして、避難経路、避難場所の確認があります。
地震などが発生し、余震や二次被害の可能性がある場合、自治体の指定した避難場所へ避難します。
これを読んでいる皆さんは、自宅や勤務先から近い避難場所やそこに行くまでの経路を覚えていますか?
この機会に是非確認して頂ければと思います。
多くの地域では各自治体のホームページに避難場所が掲載されていますので、一度、避難場所までの道のりを確認しておくと、緊急時に落ち着いて避難することができます。
また、自宅からだけでなく、勤務先やよく利用するお店から避難所までの経路の確認もしておきましょう。避難経路は複数通りを確認しておくと、いつも通る道路が通行できなくても安心です。
3.地域の防災訓練への参加
地域で行われている防災訓練への参加も「備え」のひとつです。
災害や防災の知識がつくだけでなく、地域の方と交流することで緊急時に助け合うことができます。
また、高齢者や妊婦の方は周囲の手助けが必要です。
自分が住む地域にはどのような方が住んでいるのか知るきっかけにもなります。
地域の防災訓練は各自治体のホームページや地域の回覧版などで確認してください。
4.勤務先での防災訓練
勤務先での防災訓練は非常に重要です。働く人の多くは、1日の多くを勤務先で過ごします。そのため、災害時にいる可能性が一番高いのが勤務先ではないでしょうか。社内にいることが少ない方は、外出時に勤務先との連絡がとれるようにしておくことが重要です。安否確認や緊急時の参集など、連絡手段の確保が必要となります。
また、災害が発生した場合の行動や役割分担も事前にしておくことも重要です。
そのためには、日頃の防災訓練が非常に大切です。
連絡手段確保のための安否確認システムの配備や緊急時の行動マニュアルの整備など、企業では職員の安全確保と素早い業務再開が求められます(参考:コラム「BCPとは」(2017/12/1公開))。
地震後の行動
1.避難(安全の確保)
災害が発生した場合、何よりも大切なのが安全の確保です。避難場所への避難など、まずは身の安全の確保に努めてください。
2.安否確認、緊急参集の実施
身の安全の確保ができたら、企業の場合、従業員などの安否確認が必要です。災害時、電話回線は非常に混雑するため、電話以外にもう1つメールやアプリなどの安否確認システムを連絡手段として確保しておくことで、より確実に安否確認を行うことができます。
また、家族などの安否確認であれば、「災害用伝言ダイヤル(171)」が有効です。
これは災害発生時、被災地への通信が増えることで電話などが繋がりにくくなった場合、提供されます。
詳しい利用方法などはNTT東日本のHP(下記URL)よりご確認ください。
「NTT東日本 災害用伝言ダイヤル(171)」
URL:https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/
オクレンジャーでも家族の安否確認ができるオプションがあり、家族間のみで利用できる災害掲示板としても利用できます。
3.情報収集
災害時は様々な情報が行き交います。被害が大きな場所では情報を得ることが難しい場合もあります。
そんな中で正しい情報を手に入れるために、利用できるツールをいくつかご紹介します。
災害時の情報収集方法
テレビ
テレビが見られる環境にいる場合、リアルタイムで情報を得るにはテレビがおすすめです。地震速報や現状を映像と共に見ることができます。
ラジオ
非常用のラジオやスマートフォンのアプリから、ラジオを聞くことができます。ラジオはテレビと違い音声だけですが、確実な情報をリアルタイムで伝達してくれます。
SNS
TwitterやLINEなどのSNSはテレビやラジオ以上にリアルタイムで情報を得ることができます。動画や写真などもあり、個人同士で連絡をとることも可能です。
ただし、SNSには膨大な量の情報が飛び交う為、情報の取捨選択や正しい情報を入手する意識が重要となります。
インターネット
インターネットに接続できる環境であれば、インターネット上でニュースを確認することができます。スマートフォンなど端末の充電に注意する必要がありますが、確実に情報を得ることができます。
こちらも、膨大な量の情報が飛び交うため情報の取捨選択、信憑性の判断が必要です。
安否確認システム
身近な情報であれば、安否確認システムも有効です。掲示板機能などがあれば、会社の状況を写真で共有することや近くの交通情報、道路情報の共有が可能です。
日頃から訓練を行うことで、緊急時スムーズに利用することができます。
※本記事は、下記ホームページの情報を基に株式会社パスカルが作成しました。
NTT東日本
記事監修

株式会社パスカルは法人向け安否確認システム「オクレンジャー」をご提供し、災害時の正確な安否確認と迅速な緊急連絡を実現しています。
システム開発における30年以上の実績と知見をもとに、使いやすく質の高いサービス提供を続け、140万人以上のお客様にご利用いただいております。企業、病院、官公庁など幅広い企業のBCP対策に貢献し、皆様の安全に貢献しております。
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