余震はなぜ起きる?~注意するポイント~
公開 カテゴリー: 地震に関するコラム
大きな地震が発生すると、それに続いて多数の地震がその近辺で発生することが多いです。この揺れを「余震」といいます。
余震はなぜ起きるのでしょうか。
気象庁によると、大地震の震源域(岩盤が破壊された領域)やその周辺では、地下の力のつりあいの状態が不安定になり、それを解消するために、複数回地震が発生すると考えられています。
つまり、地面(プレート)の歪みを解消しようと発生した地震により、今度は他の場所で歪みが発生し、更にその歪みを解消しようと地震が発生するのです。
発生した本震の規模が大きければ大きいほどに、余震は発生しやすくなります。
では、余震が起きた場合に注意すべきポイントを見ていきましょう。
危険な場所へは近寄らない
本震の発生により、地盤が緩んでいたり建物が倒壊しかけているなど、地震発生後の街は危険が多くあります。
たとえ余震が小さくても、倒壊寸前の状態では二次災害が発生する確率は高いです。
土砂崩れや氾濫の恐れがある山や河川、傾いている建物等には近づかないようにしましょう。
余震は本震発生直後でなくても発生します。
揺れが落ち着いてきたからといって、地震が絶対に起こらないというわけではありません。
ご自分の畑や田んぼの様子を見にいき被害に遭う場合もあります。安全が確保されるまでは、避難所等に留まるようにしてください。
二次災害に要注意
地震によりもろくなった地盤や建物は二次災害が非常に起こりやすい状態です。
避難をする際には十分な注意が必要です。
また、自宅から避難する際は下記2点に気を付けましょう。
ブレーカーを落とす
災害により停電になった場合、復旧(通電)した際に火災が発生する可能性があります。ブレーカーを落としてから避難をしましょう。
ガスの元栓を閉める
こちらも同様、ガスが復旧した際のガス漏れを防ぐために、元栓は閉めておきましょう。
気象情報に注意する
災害後の気象情報に注意しましょう。
雨や雪が降ることで、緩んだ地盤が土砂崩れや雪崩を起こす可能性があります。
落ち着いて行動する
災害時に落ち着いて行動するのは非常に難しいことです。
街が混乱した状態の中避難するのは気持ちも焦る一方です。
また、避難所での生活となった場合、ただでさえ自分の空間、時間がないため、ストレスが溜まります。
しかし、慌てたりイライラしてしまうと、心身ともに疲弊してしまいます。
落ち着いた行動を意識してみてください。
日頃の備えを大切にする
災害はいつ起きるのか予測できません。
そのため、日頃から災害を想定した「備え」を行いましょう。
防災グッズ、非常食の備蓄はもちろん、避難経路、避難場所の確認、家族との安否確認方法を共有しておくと安心です。
地震発生後の二次災害を引き起こす余震。
地震発生時には、余震にも要注意です。
※本記事は、下記ホームページの情報を基に株式会社パスカルが作成しました。
気象庁「大地震後の地震活動(余震等)について」
記事監修

株式会社パスカルは法人向け安否確認システム「オクレンジャー」をご提供し、災害時の正確な安否確認と迅速な緊急連絡を実現しています。
システム開発における30年以上の実績と知見をもとに、使いやすく質の高いサービス提供を続け、140万人以上のお客様にご利用いただいております。企業、病院、官公庁など幅広い企業のBCP対策に貢献し、皆様の安全に貢献しております。
- アクセスランキング
-
位
消防団の処遇改善!出動報酬の個人支給とは?システムによる消防団業務効率化などを解説 -
位
BCPにおけるRPO、RTO、RLOの違いとは?策定方法も解説 -
位
自治会で安否確認を行う重要性を解説!日ごろからできる対策とは -
位
安否確認メールの例文紹介!社内・社外に送る内容とポイントを解説 -
位
会社の避難訓練は必要?事前準備やシナリオ作りの手順・ポイントを解説
- 新着記事
-
2023/01/20
自宅、職場の建物に関する震災対策について~オフィスビルの耐震基準についても解説~ -
2023/01/15
気象情報を理解して正しい判断と行動を取ろう~特別警報、警報、注意報について解説~ -
2022/12/29
災害時の連絡手段について徹底解説~家族や社員の安否確認~ -
2022/12/20
災害用語・防災用語を正しく理解しよう~地震・噴火・台風で使われる用語集~ -
2022/12/15
命を守るための防災について解説~家の中、外出先でできること~